未知の領域

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「じゃ・・・。」 ただ一言だけを告げその場を後にする。 狭い玄関にはまだ沢山の女性モノの靴が並んでいた。 きっと他の女の子たちは、明日の朝までここで粘るのだろう。 玄関のドアを開けると、そこには変哲のないマンションの共用部の景色が広がっている。 古いマンションをリフォームして作られた“ライブチャット・スタジオ”。 ここで私がアルバイトを始めたのは、今から1ヶ月程前の事だった。 とある“事情”によってお金を稼がなくてはならなくなった私。 その時に見付けた高収入の求人が、この“アダルト・ライブチャット”のチャットレディーの仕事。
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