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理由はわからない。 だけど今までこの口座に貯蓄していたはずのお金の大半は、航大が使ってしまった事に間違いはなかった。 しかも、たったこの半年で・・・。 ずっと家計のやりくりを航大に任せきりだった自分も悪い。 だけどこんな大金を勝手に使い込まれれば、さすがの私も黙っている訳にはいかなかった。 「お金・・・、どうしたの・・・!?」 夜勤を終え、いつものように始発の時間まで飲んでから帰宅した航大。 私は仕事に差し支える事を覚悟して、帰宅してきた航大を問い質した。 ほろ酔いで真っ赤になった彼の顔が一瞬で蒼白する・・・。
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