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初めはただ飲みに行って散財を繰り返したためだと思っていた。
だけどよく考えてみれば、支出分として引き出されていた額が桁違いで・・・。
彼がずっと家計を管理し続けていた理由は、私に“真実”を隠すためだった。
そして彼が抱えていた“事情”も、私はずっと知らなくて・・・。
「・・・借金の保証人になっていたんだ。」
気前が良く、素直すぎる故に他人を疑う事を知らない航大。
その性格が災いし、彼は大学の先輩が作った借金を肩代わりさせられていたのだ。
「美月にプロポーズする3ヶ月くらい前さ・・・。
先輩が飛んで音信不通になって、その借金が保証人である俺の所に回されてきたんだ。」
詳しく話を聞けば、彼のプロポーズ自体が“偽り”だった事が明らかになる。
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