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俺の名は上条桐生
どこにでもいるような至って普通の高校生だ
今日は祝日なので漫画を買いに出かけていた
照り付ける熱い日差しの中俺は必死に自転車を扱ぐ
「たく、暑いな」
余りの暑さに陽炎がはっきりと見える
「ん?あれは・・・・」
ふと俺の目に赤信号を渡る一匹の猫が映った
まぁ、どこでも見た事があるような光景なので特に気にも止めないが
だが、次の瞬間俺は全速でその猫の元に駆け寄っていた
何でかって?答えは簡単
「間に合えッ!」
トラックに轢かれそうなっていたからだ
この光景どっかのジブリ映画で見たっけな―
「ぐおう!?」
俺は自電車から跳んでその猫を道路の草脇に投げた
しかしそれのせいで受身が取れずコンクリートの地面に全身を強く叩きつけてしまう
ぐ、動けねぇ・・・・
「く、そ、」
地面がやけに熱く感じる
そして、次にドンッとものすごい衝撃が体を襲った
痛いなんてもんじゃない
腕も吹っ飛んだかな
空に俺の体は放り投げられる
徐々に景色が暗くなっていく
意識が、薄らいでいくのをしっかりと感じる
ああ、俺死ぬんだ
畜生、ジョジョ最後まで見たかったな・・・・・
俺の意識はまるでテレビを消すように、消えた
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