第1章 

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紗英は美香のノートを見ながら書き始めた。 昼休みがすぎて5時限目が始まった。 紗英は宿題の部分で先生に当てられて発表していた。 そして、時間は過ぎいつもと変わらない授業が終わった。 「ふぅ…美香!美香のおかげで先生に怒られずにすんだよー ありがと!」 紗英は後ろにいる美香を見ながら言った。 「ううん、よかったね。あと一時間で放課後だね。」 「今日、部活見学あるよね。 私はテニス部に行くけど美香はどこ行くか決めてる?」 美香は次の授業の準備をしながら 「ううん、まだ決めてないの。特にやりたい部活がないから… 今日は気長にいろいろな部活を見に行ってみるよ。」 「うちの学校は結構な数の部活があるもんね。 それもありかも。」 紗英はまだ授業の準備をしていない。 「うん、テニス部にも行ってみようかな。あ…でも、 私スポーツ苦手だから手芸部とからへんを回るとするよ。」 一年生が仮入部する時期になった。 朝と放課後は部活の勧誘で最近賑わっていた。 そして、6時限目が終わり  放課後  紗英はテニスコートへと向かった。 既に二、三年生のテニス部員は準備運動をしている人と 打ち合っている人たちがいた。 「仮入部の人達で経験者は私、 初めての人は副部長の、加賀のところへ行って!」 テニス部の部長が指示を出した。 「「はい!」」 仮入部の一年達は息を合わせて返事をした。 仮入部の人数は全員で10人、経験者は3人。 紗英は副部長の所へ行った。 「僕は副部長の加賀七菜だ。よろしく。 一年生は筋トレがメインになる。 体作りから始めて、一年の後半で実践 二年では試合に出ることができるようになるよ。 これから一緒に頑張ろう。 今日の仮入部は少しだけ実際に打ち合ってみたりしようか。 質問のある人はいる?」 何人か、手を挙げた。 「経験のある人はいきなり試合に出たりするんですか?」
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