第1章

10/10
前へ
/12ページ
次へ
それからは一見変わりなく過ごしていた。 彼の『意図せず加害者になるかもしれない』という言葉を振り払った。 一年後、季節外れの転勤で彼は学校を去った。 別の学年の生徒との事が原因だと噂で聞いた。 嘘に嫌悪感を持つ彼は、一部分において少年のまま止まっていたのかもしれない。 いつか握り締めた過去を手放す日が来ますように。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加