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〈RAVEN OVER DRIVE〉
電子音声が鳴り響き左足にエネルギーが溜まる。
奴が攻撃した直後に必殺のカウンターを叩き込む。
それしか今の俺に勝ち目はない。
バチバチと赤い閃光が左足を包む。
こんなにも早く生死を賭けて戦う事になるとはな。
俺は奴の攻撃と自身の一撃の為に腰を落とし構える。
ワームが消える。
微かに見える軌跡。
右往左往に動き有難い事に正面から俺の胸部に一撃を放つ。
「くっ!!」
痛みに耐えながら俺は痛みと同時に左足を振り払った。
何かを蹴った感覚がある。
ワームは姿を現し先程まで俺の左足を包んでいた閃光に囲まれていた。
どうやら奴の脇腹に命中したらしく、そこを中心に赤く膨れ上がると一気に爆発し、其処には誰も居なかった。
「………何とか……勝てたか………」
俺はワームの撃破を見届けると、その場に倒れた。
変身が解け体中に痛みが走る。
早く此処を出なければ新たなワームに襲われる可能性がある。
そんな俺の考えとは裏腹に体は動かない。
思った以上にダメージを受けたらしい。
そして俺の意識は遠退き俺は死を覚悟した。
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