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「先ずは俺を助けた理由から聞きたい。」
「さっきも話したけど俺達はアルカナに選ばれたライダーを探していた。数日前に立花から、この地区にアルカナに選ばれた人間が大勢参戦する事を聞いてね。そしてバトルフィールドで倒れている君を見つけた次第だ。」
「目的は何だ?」
「ライダーバトルについては立花から聞いたと思うが俺達は今、別のチームと抗争真っ只中でね。戦力を探していたんだよ。」
「俺に協力しろと?」
「早い話はそうなるね。勿論君にチームに入ってくれと言っている訳じゃない。あくまで協力してほしい。」
「その争っているチームとあんた達の因縁について聞かせて貰おうか?」
「元々は一つのチームだったんだよ。チームZECTと名乗ってワームと戦っていた。我々の目的は、この世界からの脱出。自由を求めて戦っていた。」
「それが何だって元チームと戦っているんだ?」
「………君は立花達の組織を知っているかい?」
「………財団X………」
「!?驚いたな。知っていたのか?そう、その財団の幹部が数名ライダーバトルに参加している事を俺達は突き止めたんだよ。」
「財団の人間がか?八百長じゃないのか?」
「ライダーバトルの覇者には、どんな願いも叶える。財団だって人間の集まりだ。野望を抱いている輩も居るってわけだよ。」
「それとお前たちが戦っている理由と関係はあるのか?」
「………ZECTの中にも財団のメンバーが居てね。ZECTのリーダーも財団の幹部だ。そして彼等には真の目的がある。俺達はまんまと騙されていたんだよ。」
「真の目的?」
「ワームに擬態能力がある事は知っているかい?」
「立花から、そんな話を聞かされた覚えがあるが………まさか?」
「そう。既にZECTの中にはワームが擬態した人間が忍び込んでいる。それも財団の人間も含めてね。彼等は擬態すれば現実世界へと来る事が出来るんだ。その力で人間を滅ぼしワームの世界にするのが目的だ。」
「奴等に意思があったとはな。」
「人間に擬態した事でワームは言葉を覚え思考も生まれたんだよ。元々地球外生命体だからね。」
「?宇宙人って事か?」
「数年前に落下した隕石に内包されていたのがワームだよ。ワームは人間を補食し繁殖していたが、財団の力でバトルフィールドに閉じ込められたのさ。」
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