第1章〈俺が正義〉

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「………ZECTの企みは解った。それでお前達は何を望む?」 「俺達チームNEO ZECTの目的はZECTの壊滅とワームの殲滅。そして……… 」 俺は織田から真意を聞くと二つ返事で協力を承諾した。 俺だって一人で戦い抜けるとは思っていない。 織田の話を聞くと成体ワームに対向するには〈運命の輪〉で変身するライダーの力が必要らしい。 しかしチームNEO ZECTには織田が持っているカード1枚のみでオリジナルはチームZECTのリーダー黒崎が所持しており、それ以外にも5枚所持しているらしい。 後で紹介された残りのメンバーである岬、風間、神代にも顔を合わせる。 何でも風間と神代もカードを所持していたらしいがZECTとの抗争で奪われたらしい。 先ずは奴等から1枚でも多くカードを奪う事が先決だろう。 俺は暫くチームNEO ZECTに身を置くことにした。 ZECTと戦うにしろワームと戦うにしろ今のままじゃ俺に勝ち目はない。 「相手はカードを6枚所持しているが、実質変身できるのは4人だ。リーダーの黒崎を始め矢車、影山、大和。4人共元々傭兵上がりの戦闘に関してはプロだ。気を抜くなよ。」 「ああ。俺もむざむざヤられたくはないからな。カードを手にするまでは、お前の援護に回る。」 「済まないね。僕達がカードを奪われたばっかりに。」 風間は申し訳なさそうに頭を下げる。 それにしても装備が充実しているな。 伊達に長く戦っている訳でもなさそうだ。 「時間が出来たら秋津も自分のトレーラーを改造するといい。成体ワームを倒して資金も貯まっているだろうからな。」 幼体1体で1万だったのに対して成体は100万もの大金が振り込まれていた。 確かに金には困らなそうだが、死に物狂いで1体倒すよりも幼体を100体倒した方が今の俺には簡単だ。 モニターには幾つもアイコンが点滅している。 何でも、この地区でのバトルフィールドへの扉の所在地らしい。 これだけの数を織田は一人で戦い抜いて来たのか。 そんな事を考えているとアラームが鳴り響いた。 場所は此処から約10分の場所だ。 早速〈運命の輪〉のライダーの力を見せて貰うとしよう。
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