戦士の日常

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水の国は火の国と違い、互いの絆を大切にする。 それは深く、たとえあったことも無い人間だとしても水の国の人間と言えばすぐに打ち解け友人や仲間と言ったものになる。 それがより深いものになれば、仲間のために、こいつのために、国のためにと自分を犠牲にしてまで守ろうとする。 そしてそのことは火の国も知っていて、それを利用して数年前奇襲をかけた。 奇襲の特攻に選ばれたのは私。 次々と仲間を手にかけ、槍で突き、薙ぎ、打ち様々な方法で水の国の兵士を減らしていった。 火の国は私が相手だと、水の国の兵士は手が出せないと考えたのだろう。 しかしそれは杞憂に終わる。 水の国の兵士は私のことを知らなかったのだ。 結果として水の国に被害を与えることはできたが、それだけで国が混乱することや心を痛めると言った精神面は変化はなかった。 先ほども言った通り、水の国は絆を大切にする。 そしてその絆を壊す人間は誰であろうと容赦しない。 顔を覚え、声を覚え、体格を覚えいつか復讐するのを心に誓う。 相手が誰であろうと。 どれだけの時間殴られ続けられのか。 意識が戻るころには私の休憩時間は終わり、交代の時間にさしかかっていた。 私は槍を支えにし痛む体を起こす。 外に出ると、空は青から赤く変化し夕焼け空になっていた。 空を見ながら歩いていると、向こう側から先ほどの青年が歩いてくる。 青年は私を見ると先ほどとは違う顔つきに驚くが、すぐに戻りそのまま更衣室の中へと入って行った。
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