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………
「くそっ!!」
「違いねぇ!!目的の馬車だ。野郎共!!全員殺せ!!」
…迂闊だったか。まさか遠征の帰りに襲ってくるとは…。
「ヴェイン…。」
「…大丈夫です姫様。暫しお待ちを。方円陣を敷け!!」
「はっ!!」
私達は目の前の賊に殺られるような騎士団ではない。
「死ねーー!!」
「ふっ!!」
ザンッ!!
向かってくる賊の首を跳ねる。
「っち!!てめえ等!!奴等は少数なんだぞ!!数で押せば良いんだよ!!」
「かかってこい!!私達は貴様等などに負けはしない!!」
私はそう叫んだ。
「…面白そうだな♪俺も混ぜろ!!」
「っ!?」
バサッ!!
…そしてソレは落ちてきた。
・・
………
「…クククッ…。」
男は笑みを溢し、盗賊達を見る。
「な、何だあの野郎…。」
「さぁ…かかってこいよ雑魚共!!」
「舐めやがって!!死ねー!!」
男は手から出した弾幕で向かってきた盗賊の一人の頭を消し飛ばす。
「…話にならんな。」
「許さねぇ!!殺せ!!」
盗賊は一斉に男に向かう。
「遅い、トロい、ノロマ共が。」
男は既にその場に居なく、また向かってきた盗賊達の頭も既に消えていた。
「なっ!?」
命令していた盗賊のボスは一瞬のことに驚く。
「後はゴミだけか。…死ぬか生きるかどっちにするんだ?」
「舐めるな!!敵を貫け!!サンダーブレード!!」
ボスの頭上から雷を帯びた剣が男に向かう。
…パキィンッ…。
男はデコピンで剣を消し飛ばした。
「…なんだこの子供騙し…。興醒めだ。死ね。」
男が放った弾幕は先程の光景に驚きを隠せず固まったボスを貫く。
「…さて、ゴミは終わった。次は…。」
そう言い、男は騎士達の方を向く。
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