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「…やっぱゴミか…。弱すぎるな。」
そう吐き捨て、ヴェインとアリシアの方を向く。
「…殺したのか…?」
「あぁ。死んだ。…さて聞かせて貰おうか。」
アリシアとヴェインはクィードについて、そして何故こうなったのかを説明する。
………
「…成る程な。」
「…騙してしまってごめんなさい。」
アリシアは頭を下げる。
「報酬さえ貰えたらそれでいい。」
紗鬼はアリシアの頭を上げさせ言う。
「すまないが、王と第1皇女を助けられないだろうか…。」
ヴェインが思っているのは術者であるクィードが死んだ為、二人が永久に戻らないのではないかとの心配があるからである。
「…あぁその事だが、そういうのに干渉できるある人を呼ぶのに大量の力がいる。…飯をくれないと全力を出せないが、恐らく助けられるだろう。」
「…本当ですか!?」
アリシアは喜びの表情で言う。
「この命に誓おう。」
そう言って紗鬼は自分の胸元を指で押す。
「ヴェイン。」
「はっ!!すぐに準備させて参ります。」
そして城の中で豪華な食事を城の者達と食べていく紗鬼。
………
「此処でも無い…。」
女性…紫は大量にある目の空間の中で必死に紗鬼を探す。
「…っ。一旦戻った方が良いわね。」
紫は能力の浪費の為か、一旦休憩を取りに神社に戻る。
「…紫。」
神社には霊夢が待っていた。
「ごめんなさい。まだまだかかりそうよ。」
「…そう。」
「…あの二人はどう?」
「…罰として境内の掃除をさせてるわ。」
「ふふ♪…霊夢らしいわね。」
「それと結界に残された力の一部は能力とかじゃなく、人格の一部だったわ。」
霊夢から告げられた言葉。
「…それじゃあ…。」
「…えぇ。紗鬼が記憶喪失になっている可能性もあるわ。」
「…っ。」
紫は息を飲む。
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