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………
「ぎゃああああぁ!!」
「ぐぇっ!!」
男達は逃げることも出来ずに腕を切り裂かれ、喉を貫かれ、殺されていく。
「死ね。」
ゴキッ!!
「潰れて消えろ。」
グチャッ!!
「…どう?」
「数が多いだけの烏合の衆よ。…あの子達は中に入れた?」
「えぇ。…惨殺はまだ見せるには早いでしょうし。」
そう言って次々と殺されていく男達を見ている二人。…そんな時…。
ブゥンッ…。
紫の前にドアが突然現れる。
「っ!?」
…あまりにも突然のことに驚く二人。
「これは…。」
「…紫開けなさい。…これは紗鬼の力によるものよ。」
「…えぇ。」
ガチャッ……バタンッ!!
…そして紫がドアを開けて中に入ると紫を呑み込むようにドアが勢いよく閉まった。
………
昼食を食べた紗鬼は人が居ない場所にて言葉を紡ぐ。
「…眷族召還、…紫。」
紗鬼がそう言って力を込めると目の前にドアが現れる。
…ガチャッ…。
…そして開かれた扉からは、紫が現れる。
「よぉ。」
紗鬼が挨拶をすると、紫は泣きながら抱き着く。
「おいおい。泣くなって。」
「だって…。貴方が…幻想卿に封印されて…十年は経ったのよ…。」
紗鬼はこれには少し驚く。
「…十年もか!?…俺は幻想卿で消えたのがついさっきの出来事だったんだが…。」
「十年間貴方を博麗大結界から助け出す術が無かったのよ…。」
「…そうか…積もる話は沢山あるが、今は紫の力を借りたい。」
「…解ったわ。」
そして紫に事情を説明する。
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