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……その後、ごねた蒼華と楓の二人も撫でてあげた紗鬼…。
………
…その少し前…
「…掃除は終ったの?」
「勿論よ。」
紫の問いに霊夢が答える。
「紫…あんたから紗鬼様の力を感じるんだけど…。」
「…それはどういうことか教えて欲しいな。」
幽香と天魔が紫に詰め寄る。
「えぇ。それについて良いことと悪いことがあるけど…どっちから聞きたい?」
「…良いことから聞きたいわね。」
「…彼は別世界で生きてて、……私達の記憶もあったわ。」
そのことを聞き、三人は安堵する。
「…それなら悪いことは…?」
「…現時点では彼が幻想卿に戻ることは二度とない。」
ガシッ!!
その言葉を聞くと幽香が紫の襟元を掴んで鬼気迫る表情で言う。
「…それはどういうことよ…。」
「…言葉通りよ…。…彼を封じたのは幻想卿の意思。…その幻想卿が彼をまだ拒んでいるわ。」
紫は幽香の手を払って言う。
「…それなら良いことが全く無いじゃない。」
「…安心しなさい。…私は彼が戻ることは二度と無い。って言ったのよ。…私達からなら彼に会えるわ。…今現在三人が彼の所に居るわ。」
「三人…紫…あなた…。」
霊夢は冷ややかな目付きで紫を見る。
「…えぇ。蒼華、楓、紗夜花の三人が彼から貰えなかった愛情を今頃貰っていると思うわ。」
「なら私達も早く連れていきなさいよ!!」
幽香が詰め寄る。
「…その前に彼からの要望を言うわ。…神社を襲ってきた家畜を人里に串刺しで突き刺すこと。」
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