紗鬼の一瞬で終わるゴミ掃除…そして再会

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……… 「さて人間さん。今日は貴方達の内の一部が神社を襲ってきたわ。」 紫が人里で人々の注目を浴びる。 「…だからこそ、次から愚かなことをさせない為の戒めとして、あるものを用意したわ。…シートを外しなさい。」 パサッ…。 紫は大きいシートを退けるように言う。……そして辺りに漂う異臭。 「うっ…。」 「うぷっ…。」 「きゃああああぁぁ!!」 人々から悲鳴が響く。…シートの中には元は人間だったモノの体だけ、頭が無くなった体、頭だけになっている串刺し等、見るも無惨な惨状である。 「…貴方達もこうなりたいなら喧嘩を売りなさい。…私達は高く買うわ。」 そう言って紫達が消える。 ……… 「それじゃあ彼の所に行きましょうか。」 神社に現れた紫が三人を連れて行こうとすると、 「失礼するわ。」 メイド服を着た女性…咲夜が現れる。 「…あら咲夜じゃない。…どうしたの?」 「あの子がまだ帰ってこないから心配でね。迎えに来たのよ。」 「…それだったら貴女も一緒に迎えに行こうかしらね。」 「…?一体どうい…」 「はい出発~♪」 グニャアァ…。 紫達が神社から消える。 …………… 「いらっしゃい。いらっしゃい。」 「…うーむ。カライドリ四本くれ。」 「あいよぉ♪」 紗鬼は三人を連れて屋台巡りをしている。…渡されたのは焼き鳥に香辛料を付けた辛味の串であった。 「…辛くて美味しいな。」 「…辛ーい。」 蒼華達は辛さに少し涙目である。 「ははっ。大人の味って奴だな。」 「ほれっ水だ。嬢ちゃん達に飲ましてやんな。」 焼き鳥屋の店員からコップに入った水を3つ貰う。 「おぉありがとな。…ゆっくり飲むんだぞ~。」 紗鬼は三人に水を渡す。
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