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「…馬鹿な…大型魔物の襲撃対策用に作られた壁を…。」
「…私達も行きましょう。…門を開けなさい。」
…そしてアリシア達も王国に入る。
…………
「っ!!貴女達は自分が何をしたのか解ってるの!!」
神社の一室で巫女服に身を包む女性…霊夢により、二人は怒られていた。
「ごめんなさい…。でも…私達…お父さんを助けたくて…。」
「お母さん。楓は悪くないよ。私がやろうって言ったんだよ。」
「私が怒ってるのはそうじゃないわ!!どうして私達に内緒でやったのよ!!楓の補助と蒼華の力。それにより確かに大結界からの救出は成功したわ。…でもね。まだ一部の力が取り残され、肝心の紗鬼が別の場所に飛ばされたのよ!?」
霊夢は頭を抱えて言う。
「今紫が捜索してるけど何時見付かるか…。」
「…霊夢さん。落ち着きましょうよ。…二人も反省してますし…。」
霊夢を早苗がたしなめる。
「…はぁっ…。後数年…。能力を使いこなせてからだったら…。」
霊夢は溜め息を吐く。
「…頼んだわよ…紫。」
………
「…流石異世界。…美味しそうな物が結構あるな♪」
紗鬼は露店を見て美味しそうな匂いに食欲を刺激される。
「いらっしゃいいらっしゃい!!作りたてのカライドリの串焼きに唐揚げはいかがー!!」
「…腹減ったなぁ…。」
…紗鬼が空腹にやられていると、
「姫様のお帰りだぁ!!」
「…おぉ。姫様だ。」
見れば、アリシアを乗せた馬車がゆっくりとやって来た。
「…へぇ。国民には慕われてるんだな。」
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