紗鬼の一瞬で終わるゴミ掃除…そして再会

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……… 「っ…。」 王座で私はあの男が槍に貫かれたのを見て目を背ける。 「やっぱり人間を殺すのは楽しいなぁ…。」 王座に座るアイツが笑いながら言う。 「…紗鬼さん。…ごめんなさい。」 姫様は顔をうつむかせ、静かに涙を流している。 …私達にアイツを殺せる力があれば…。……アイツが来た日に…殺せたなら…。 ……… 事の発端は一週間程前になる。 「…よぉ。遅かったな。」 王座で大きな音がして私達が駆けつけた時には、見たこともない魔法で王と第1皇女が捕らえられていて、二人が何処かに消えた。 「っ…貴様は何者だ!!」 「俺か?…俺は魔族四天王の一人のクィードだ。喜べ、貴様等人間を俺様が使役してやろう。」 「貴様が誰であれ、何であれ!!そんな横暴等私達が許さん!!」 そして私達は奴に立ち向かおうとした。 「…なっ!?」 …だが、奴は第2皇女であるアリシア様を人質にしてきた。 「ハハハハハ!!どうした?来んのか?」 奴は笑いながら言う。 「っ…!!」 私達は各々の武器を構えたものの、動けない。 「…賢明な判断だな。…そうだ…俺の暇潰しの為に人間を百人連れてこい。そうすれば二人位返してやろう。」 奴は無理難題を言ってきた。 「そしてその生け贄を連れてくるのはお前だ。…他の奴が連れてきたのはカウントにはいれん。」 そう言って奴はアリシア様を指差した。 「っ!!アリシア様に生け贄を連れてこさせるだと…!?ふざけるな。アリシア様がそんな残酷な事できるはずが無い!!」 私はそう言うが、奴はニヤニヤしながら言った。 「別に連れてこなくても構わない。この国の人間を殺していくだけだからな。」 「くっ…。」 今すぐ奴を切り殺したいが、動けば奴はアリシア様を殺すだろう…。 「っ…解りました…。」 「アリシア様!?」 「…た、ただし、一週間程待ってください。」 アリシア様は奴に交渉する。 「…まぁ良いだろう。」
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