マスターと俺の関係

3/4
前へ
/10ページ
次へ
マスターのアジトに着いて溜め息をつく。 「これから地獄が待ってるんだろうな………」 1人、そう言いながら無駄にデカイ門をくぐる。 ここにはあまり来たくはないのだが、お父様の『隙をついて殺せ。お前を信用させろ』との指示だ。 仕方がない。 マスターの部屋まで来ると、使用人が中年のおっさんを数人連れてマスターの部屋をノックした。 返事はなかったが『勝手に入っていい』ということだから構わずに入った。 「今日は何のご用ですか?」 「分かっているだろう」 だから嫌なんだっつーの 「そこへ寝なさい」 「はい」 言われるがままに思い通りにしてやる。 今日こそ終わらせる。 さっき使用人が部屋に入れた中年おっさんが服を脱ぎ始め、俺の上に馬乗りしてきた。 月に1回あるコレはマスターの欲求を満たすためのもの。 こんな下らないことに時間を使うくらいなら鍛えたいのに。 俺はどんなコトをされても反応しなかった。 最悪なことに慣れてしまった。 「少しは反応しろ」 マスターはそう言うができないものはしょうがない。 ただ気持ち悪いだけだ。 そのうち中年おっさんは帰っていった。 『つまらない』と
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加