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マスターのアジトに着いて溜め息をつく。
「これから地獄が待ってるんだろうな………」
1人、そう言いながら無駄にデカイ門をくぐる。
ここにはあまり来たくはないのだが、お父様の『隙をついて殺せ。お前を信用させろ』との指示だ。
仕方がない。
マスターの部屋まで来ると、使用人が中年のおっさんを数人連れてマスターの部屋をノックした。
返事はなかったが『勝手に入っていい』ということだから構わずに入った。
「今日は何のご用ですか?」
「分かっているだろう」
だから嫌なんだっつーの
「そこへ寝なさい」
「はい」
言われるがままに思い通りにしてやる。
今日こそ終わらせる。
さっき使用人が部屋に入れた中年おっさんが服を脱ぎ始め、俺の上に馬乗りしてきた。
月に1回あるコレはマスターの欲求を満たすためのもの。
こんな下らないことに時間を使うくらいなら鍛えたいのに。
俺はどんなコトをされても反応しなかった。
最悪なことに慣れてしまった。
「少しは反応しろ」
マスターはそう言うができないものはしょうがない。
ただ気持ち悪いだけだ。
そのうち中年おっさんは帰っていった。
『つまらない』と
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