マスターと俺の関係

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静かになった部屋で服を着始める俺を見てマスターは言った。 「どうしたんだ今日は」 「今日は気乗りが悪くて」 そう言ってみせると、近づいてきた。 上着を着て銃に手を触れる。 後ろから見ているマスターには見えないように。 後1歩で触れられる距離になる。 最後の1歩を踏み出した瞬間に銃を取り出し素早く急所に銃口を当てる。 マスターは恐怖と驚きを隠せないといった表情をしていた。 「気持ち悪いんだよ。あのとき早く消えてくれればよかったのに。」 「どういうことだ」 「つまりね、俺はお前が嫌いなの。もう忠実な下僕じゃないの。お前に消えてほしいの」 「復讐か」 「そんな下らないことはしない。疲れたの。演技って」 「ほんと疲れる」 最後の一言と同時に銃声がして、その後窓ガラスが割れてマスターKは死んだ。 自分のアジトに帰ってきて、少し安心した。 いつもと同じ風景。 騒がしいじゃれ合い。 「睦お帰り~」 「たたいま」 「お疲れ様。やっと帰れるね」 「そうだね」 「早くpersoh wolfに帰りたい!」 『睦、ありがとう』 そう、皆から言われた。 ――――ミッション成功――――
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