第1章

2/3
前へ
/3ページ
次へ
…いつもこうだよ… 夜桜見物、夕涼み、夜空見物、花火大会、 月見に雪見… …『夜』に出かけりゃ、 必ず『寄って来る』よなぁコイツら…。 『今日』はまた、 いつもよりかなり『多い』よ、まったく… ま、一応言っとくかな。 「あのな、 『それ以上』近づくなよ。 …『どうなっても』知らんぞ。」 … …… いつも通りに『聞く耳持たず』 一斉に飛びかかって来る 『無数の影』。 『見る人』が『観』れば、 足がすくんで動けないかもなぁ…。 『闇色の蛇が私に 無数に襲いかかるが、 その全てが 瞬く間に取り込まれ消え去る』 あり得ない光景に…。 「…警告はしたからな… 『それ以上近づくなよ。』って。」 『虚』に惹かれ 自ら『無』に消え去った『業』に 何ら『感慨』も覚えず、 また私は「夜」を行く…。 …マア、モクテキ ナンカ ホントハ 「トクニナイ」ケドネ…………。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加