《3》

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  インタビューとは呼べない質疑応答を軽く繰り返し、一息ついた頃。 先生は逆に、質問を投げてきた。 「廣田はどうして、今の仕事に?」 「興味があったので、応募してみたんです。昔から、文章を書くのは好きだったので」 「ふうん、知らなかったな」 そうでしょうね。私のことなんて、眼中になかったでしょうから。 飲み込んだ言葉は随分ひねくれている。 こんな恨みっぽいこと、並河先生にだけは絶対に言えない。 「専門の知識もないですし、無理だろうなと思ってたんですけど……なぜか受かってしまって」 「へえ。それは興味深いな」 頷いた先生に、私は頭を振った。 .
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