《4》

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  帰社すると、清野さんの元へ行き、さっきの打ち合わせについて報告した。 新規案件の概要、先方の希望、イメージなどを伝える。 「ん。じゃーまず構成案からだな」 「はい」 頷くと、そのチェックのタイミングなどを決めて席に戻った。 清野さんと仕事の話をすることで、いつも通りの自分を取り戻せた気がする。 メールチェックやその他修正対応等をこなす。 気づいた時には夜になっていた。 集中すると時間なんてあっという間だな。 小さく息を漏らしたと同時、ふいに、頭をこつんと叩かれた。 びっくりして顔を上げると、やはりというべきか、清野さんがすぐ傍に立っていた。 .
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