泡色の檻

《4》

「今日はもう終わりにしろ」
「え……でも」
「いいから」

そう言った清野さんが、少しだけ声を抑えて言った。

「飯連れてってやる。誕生日祝いだ」
「え……」
「いいから行くぞ。早くしろ」

いつもにも増して強引な誘い方。
断られることなんて考えてもいないような。

でも、これが清野さんだ。

私は諦めて、データを保存するだけしてPCの電源を落とした。

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