《4》

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  「んじゃ乾杯するか」 「……はい」 「拗ねてんなよ」 くっ、と笑った清野さんが、グラスをこちらに突き出した。 「おら、乾杯。誕生日おめでとう」 「ありがとう、ございます」 渋々ながらも祝いの言葉を受け取って、ビールに口を付ける。 薄いグラスだからか、口当たりが柔らかい。 ふわふわの泡が揺れて、その奥の炭酸と共に喉に流れ込んでくる。 「……おいしい」 思わず漏れた感想に、清野さんも頷いた。 丁寧に注がれたビールは、やっぱり違う。 思わずこぼれた笑みに、清野さんは言った。 .
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