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「はい、伊織(いおり)! プレゼント!」
「気に入ってくれたら嬉しいな」
「ありがとう、二人とも」
感激しながらそれを受け取り、「開けていい?」と尋ねる。
「もちろん!」と得意気に頷いた和佳奈の許可を得て、私は綺麗にラッピングされた箱を取り出した。
ほどいてしまうのがもったいない、そう思いながらもゆっくりとリボンをほどく。
この瞬間は、いくつになってもワクワクするものだ。
そう重くない箱を開くと、ふわっといい香りが鼻に届いた。
「わあ……」
思わず声を漏らした私に、和佳奈が満足そうに笑う。
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