《5》

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  「……並河先生……?」 『うん』 電話越しの先生の声は、いつもより少し低く感じた。 それでも確かに彼の声だ。自然と鼓動が速くなる。 『突然ごめん。前にもらった名刺に携帯の番号もあったから』 そういえば、うちの名刺には携帯電話の番号も掲載している。 それでもこんな不意打ちをくらうとは思っていなかった。 逸る気持ちを抑えながら、用件をたずねた。 「あの、どうされたんですか?」 『うん、あのさ。この……構成案、っていうやつ? これって、どう見たらいいのかと思って』 「え?」 先生の発言の意味がわからず、私は首を傾げた。 .
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