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勉強会当日。
昼少し過ぎに唐木が家にやって来た。
「おじゃましまーす。…うわ、相見の家、すっごく広くて綺麗だねぇ」
入るなり、
きょろきょろと見回す唐木を俺の部屋に案内する。
「そういえば、家の前までは来たことあっても入ったことはなかったんだっけ」
「うんうん。だからやっと入れてちょっとテンション上がってるんだよねー」
「ちゃんと勉強しろよ?」
「分かってるって。――今日はお兄さんとかいないの?」
自室の扉を閉めて、
荷物を下ろした唐木が訊いてきた。
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