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「李煌さん…一番上は買い出しに行ってる。2番目は部屋に閉じこもって仕事中。下は友達のところに遊びに行ってるはずだ」
「へ~……。2番目のお兄さんって、大学生でしょ?仕事って…」
勝手に教えていいものかと一瞬躊躇う。
「あ、言えないならいいよ!無理に聞こうなんて思ってないし」
俺の躊躇を察したのか唐木が慌てて手を振った。
「いや、いい。兄貴はプログラマーの仕事を少しやってる。大学に通いながらだから簡単な仕事しか引き受けてないみたいだけど」
「凄いねー。頭いいんだ?」
「……まあ、そうだな」
凄いね、と頻りに繰り返す友人を余所に、
俺は参考書とノートをテーブルの上に広げた。
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