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「あはは。何のことだか分からないって顔だね」
「…、…説明しろ」
「うん、いいよ。僕ね、」
「……」
「相見のこと好きなんだよ」
「へぇ…………、は?」
ぱちぱち。
目を瞬かせる。
「うん、だからね?好きなの。恋愛対象として」
視線の先で、
唐木がニコニコ顔で真っ直ぐ俺を見つめ返して来る。
「本当はもっと早く言いたかったんだけど、テストの邪魔しちゃ拙いと思って我慢してたんだよね。手紙のこともあったし、そっちが片付くまで黙っていようと思って」
(唐木が、俺を……――好き?でも俺は男で…。いや、それは関係ないか…)
「気持ち悪いって思った?嫌いになった?」
「……いや。ちょっと、吃驚した」
本当はかなり驚いている。
「相見ってあんまり顔に出さないよね。でも、嫌われなくて良かった。とりあえず安心したよ」
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