第1章

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「……っていうような事が最近あったんだよぉ」 私は豚女と言われた件を男友達に話した。 「災難だったね。君は美人なのに。その上司節穴だね、目が」 男友達は笑ってそう言った。 「醜くないよ。君は。醜いのはその上司の方だよ。心が汚い上司だね」 その言葉を聞いてイライラがスゥーっと収まった。 「でしょでしょ?そう思うでしょ!?ほんと最悪な上司だよね!!」 「うんうん。君は美人だよ。その上司、きっと今頃書いた事を後悔していると思うよ。君は何も悪くないんだろ?もう自虐的になるのはやめて、自分を美人だと思って生きて」 「……ありがとう」 笑みが零れてくる。 「本当に……美人かなぁ?」 「美人だよ。外国人っぽい整った顔立ち。綺麗な目。綺麗な肌」 「えへへ」 「どこが豚女なんだよ。こんなに美人なのに」 「でも私、ほんと不細工って思っちゃうんだ。本当に」 男友達は鏡を出して私を映した。 あ……れ……? 少し顎がシャープになってる……? 髪少し伸びた……? 「これを見ても自分は不細工と卑下できるかい?」 「ちょっとだけ……マシになってる……」 「君は君の上司の言葉で奮起して努力してたった数日でここまで変われたんだ。もう美の女神だよ」 「これから……私は美人になれるの?」 「今の延長線なら必ず絶世の美女になれるさ。やる気が漲っているから。俺が保証する」 「ありがとう……」
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