第二章

74/222
前へ
/1093ページ
次へ
ライラックが監視役を務める様だ。 先導するのはエレサ。エナではトロルの棍棒に負けてしまう。 エレサの盾は、周囲を旋回しながら、常に術者を守る意思がある。 エレサの怖がりが影響し、術者を守ろうと盾が成長している。 ……………斬って斬って斬りまくり、残ったトロルは後一体。 「シバ。任せるぞ!」 「おぅ!」 エナ達を追い掛け、ほんの数分で広場を見つけた。 あらあら、囲まれている。 エナがエレサの盾の陰から、懸命に魔法で威嚇し、トロルの攻撃を防いでいる。 まだ、4体もいたとは……… 直線上で人に当たらないだろうと、50m先のトロルに、圧縮弾を放つ。 トロルの腹を貫き、意識をこちらに向かせる。 その瞬間、トロルの腹から、高速回転する円盤が生まれた。 腹を突き破り、緑色の血を辺りに撒き散らしては、トロルの身体を刻んでいく。 隙に乗じて、エレサの猛攻が始まったのだ。 棍棒を振り上げたトロルの指を飛ばし、棍棒を後方へと落とさせる。 その間に、距離を詰めた龍介が、剣で首を飛ばす。飛び散る血飛沫が人に掛からない様、トロルを蹴飛ばし、後方へと寝かせる。 トロルを蹴った反動で、次のトロルへ飛び、その顔にマシンガンモードの白狼を見舞う。
/1093ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9581人が本棚に入れています
本棚に追加