第二章

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……………他の皆が立ち直れたかは知らないが、私は今、彼女の裸を布一枚越しに見ています。 遂に、念願の混浴。 理性が崩壊寸前です。 「…みんなは大丈夫かな?」 「…ん~…無理だろね…」 「えっ!?」 「シバとリアナは二人で自滅していくだろ。ゲイルとマリカは、泣き止んで、落ち込んでるかな…。ライラックとエレサは、なんだかんだ言ってエレサがなんとかしてると思うよ」 「シバ君とリアナちゃんが自滅って…」 不思議そうに首を傾げる。 「あの二人は、感情豊かだからね……。しばらくは泣いてると思うな…。お互いに俺もそうだった。あたしもそうだったって、自分から泣く方に考えを持ってくから……」 「だから、自滅…」 です。 不憫だなと思っているのだろう。 眉が寄っていく。 「うん。お風呂上がったら、止めに行こう……」 「…うん。…あれっ…なんで、お風呂の前に行かなかったの?」 それ聞いちゃう。相変わらず、自滅するね。 「……エナの事で、余裕が無かっただけ…」 「…ごめんなさい」 顔を真っ赤にして謝る顔が、大好きです。 「ううん。おかげで、今はご褒美貰ってるから…」 「ご褒美?」 「二人で露天風呂に入ってくれてるでしょ……エナって、脱ぐと凄いんだな…」
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