第二章

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「…凄い……なにが?」 キョロキョロと凄い部分を探している。 そこに反応しないの? この子、知識ないのモロバレですよ。 「体。綺麗な肌してる…」 肩を指で触っても 「えへへ…ありがとう」 笑顔で返してくる。 『エッチ!』とか、言わない。 少し不安になるよね。 まぁ、好都合です。 「エナ。そろそろ人が入ってきそうだし、帰ろうか?」 「…うん。帰ってシバ君とリアナちゃんを助けないと…」 良い子だな…… ……………露天風呂から戻った二人は、汚れてもいい服に着替えて、シバの部屋を訪ねた。 案の定、泣いている。 「まだ、泣いてんのか?」 「リュースケ…俺は最低だ…」 「あたしだって……」 両手を床に着け、四つん這いになって誰かに謝罪している。 つまり、エナと同じ思考に陥っている。 「シバ。リアナ。孤児になったお前達が、あの子も家族と一緒にと思ったのは仕方ない。…でもな。今の俺達を考えろ、孤児として生きて来て、今は人並みの幸せを感じてないか?……俺はエナと出会えて、幸福を感じてる。お前達もそうだろ……あの子にも、そんな日が来ると信じよう…」 二人揃って、救われた様な顔を向ける。どっちにしろ、泣き続ける。
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