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シバの発見に、龍介が職業を言い当てる。リアナは母親然と値踏みを始める。
「おお。花を渡した」
「見てれば分かるよ…」
「店に向かうぞ…」
「シバ。声でバレるって、静かにしろ…」
何を興奮してるのやら……
…そうか。花を贈るのか。勉強なります。
こう町で見ると、リザーナ先生は群を抜いて綺麗だと分かる。
「リュースケ君。私、先に帰るね」
エナが開始5分で、罪悪感に屈した。
「…じゃあ、俺も帰るよ」
龍介は、相手が誰か知れれば十分だったので、エナに同調する。
「何言ってんのよ。これからでしょ?」
「そうだぞ。始まったばかりだぞ」
ホント、このカップルは……
「エナ。次はシバとリアナのデートを尾行しようね」
「……あっ、うん。楽しみだね…」
「二人で、あ~んとかしてるのかな?」
「絶対、してると思うな…」
エナがぎこちないが、効果は十分な様で、シバとリアナが音を上げる。
「分かった。止める。止めるから…」
「シバ。帰るわよ…」
「おう…」
何も走って逃げなくてもいいのに……
「じゃあ、エナ。花は次で許してくれる」
「…うん。行こう」
☆★☆★☆
週一回、リザーナ先生が一段と綺麗な日が出来た。
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