第二章

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「さて、足を運んで貰ったのは、人を雇う事に関してだが…」 「ハッ!」 どんな話しになるんだろうか。 少し、緊張する。 「好きに雇うが良い。助力が必要なら、研究室の者に頼みに行くがいい」 「ハッ」 ホッとしたのも束の間、国王が退屈そうに、玉座の肘掛けに肘を付き、ため息を吐いて龍介を見る。 「リュースケ。今日は上手く返すな。……つまらんぞ」 「えぇ~…なんですか。それっ……頑張ったんですよ」 「それだ!」 何が? 「そういう、からかい甲斐のあるままでいてほしいね」 「…なんででしょうか?」 「面白いからだ…」 何を自信満々に… 「………努力します」 「ふん…王の前で拗ねるとは、見込みがある」 爽やかに笑って口にする辺り、確信犯だ。 「どんな見込みですか?」 「今度は怒ったか?」 「………大臣殿~」 助けを求めた。やれやれと大臣が、国王陛下を諌める。 「陛下。そろそろ勘弁して上げて下さい」 「……仕方ないな……次からは、最初からその調子で頼むぞ」 「…………はい…」 一応、満足いただけた様で、ライラックに顔を向ける。 「ライラック。研究は順調か?」 「いえ。思う様に時間が取れず、進んでおりません」
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