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相談する事もあるわで、立ち止まっている訳にもいかず、中へと進む。
「作業中失礼します。リュースケ・ホージョと申します。相談したい事があって来ました」
「あぁ、君が…私は、研究室の長を任されている。イアン・ドルフだ」
銀と白髪の混じった短髪に、酷いクマの無精髭の男が、白衣姿で佇む。
笑う気力もないのか。虚ろな目で、龍介を見つめる。
「大丈夫ですか?」
挨拶よりも、健康状態が気になる。
「なに。四日寝てないだけさ…」
「四日も…」
「それで…?」
この人に相談して大丈夫だろうか?
物凄く不安になる。
「あの研究室の方は、開発した製品を、どうやって生産していますか?」
「……あぁ…生産ね。町の職人に頼んでるよ…組合を紹介しよう。その方が、生産が早いからね…」
紙にペンを走らせると、重たい瞼を無理矢理開けて、渡してくれる。
脱線した一本の筋が、一瞬、意識を手放した事を教えてくれる。
「ホント。大丈夫ですか。寝た方が良いですよ…」
「大丈夫。大丈夫。まだ、倒れないよ」
「……ありがとうございました。今日は寝て下さいね……」
……………早々に立ち去った研究室から、町へ移動し、生産系の職人の組合に依頼を申し込む。
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