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「念力で机に置くのがまだ…」
「無理にあいつ等の真似すんなって、一回で一杯運べるってくらいに考えてだな…」
フワッと、ジョッキを四つ浮遊させ、一個ずつテーブルに置いていく。
「手で置けばいい。浮かしとくだけだったら、注文にも対応出来るだろう」
「まぁ…」
「俺等も一月は、こんな感じでやってたぞ。机に置くとか、後半になってようやく出来る様になったし…ねっ?」
エナに振ると、うんうんと合わせてくれる。
ライラックは白々しいと、エレサと笑っている。10日もあれば、机に置くくらい何でも無くやっていたからだ。
後半になって出来る様になったのは、ちなみにシバだ。
エナが、肩で腕を押してくる。
「さすが先輩…」
「…そういうのは止めて」
「別に茶化してないよ…せっかく褒めたのに…」
「…ありがとう」
「どういたしまして…」
なんて、のほほんとしていると、シバとリアナが帰って来た。
「おう」
「あれ、お前等?」
「ようやく来たわね…」
「なかなか手が空かなくて…」
「そう……それより、エナとエレサ手伝って…」
拒否する間も与えてくれず、二人を厨房へと連れて行く。
シバがカウンターに食材を置いて、隣に座る。
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