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「リュースケ。ちょっと、いいか?」
「うん。どうした?」
なんだか深刻そうな顔をしている。
「実は、昨日変な客が来て…」
「変な客?」
「この暑い中で、黒いローブを来た変わり者が、お前がいるかって聞いて来た…」
そんな変な知り合いは心当たりがない。
「他に特徴は?」
「顔を隠してたけど、声は幼かったぞ…」
「黒いローブで、幼い声……」
「心当たりあるか?」
ある。
死神ちゃんだ。
でも、なんで人の世に出て来た。
「いいや。ない」
「そうか。学園襲った連中の仲間かもしれないぞ。気を付けろよ」
言われて、そっちも合ったと気が付く。
「……それで、エナをか…。悪いな…」
「そんな事はいいんだよ。それより、気を付けろよ。なんかあったら言えよ」
「あぁ、頼りにしてるよ。ありがとな」
心配掛けてるなと、親友に感謝を伝える。
「出来たよ~…」
「飯だ~!」
場の空気を悟らせない様に、シバがいつもの調子ではしゃぎ出す。
「去年とは、みんな大違い。私達もヘトヘトだったもんね…」
机に突っ伏す一年生を見て、エナがクスリと笑う。
そんな、和やかな雰囲気でも、ぶち壊すのがこの男だ。
「美味い!!!さすが、リアナだ!!!なぁ、なぁ、食べ終わったら何する。なぁ?」
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