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龍介の言葉に、死神ちゃんはニコッと笑い。
「へっへっへっへ……」
『いや、褒めてねーよ』
『そうなの?』
『うん。っで、なんで俺ん所に来た?』
『聖剣と魔剣を細工しに来たの』
『細工って?』
『合成すると、聖魔剣…つまり神器に出来るのよ』
『神器を使って、女神を殺すのか?』
『うん』
『……とりあえず場所を変えたい』
『じゃあ、外に…』
ここで神の奇跡なんて物を見せられないので、龍介は心配そうな仲間の顔を見つめ
「大丈夫。敵じゃないよ。少し話があるから、外に出る」
そう口にした。
だが、いろいろ巻き込まれた仲間達は、死神ちゃんを警戒している。
「いや、待て。その子、なんなんだ?」
命の恩人。……とは言えないので、相談する。
『どうする?』
「えっと、私はリョーコ。リュースケお兄ちゃんの妹です」
『はぁ?俺、孤児って知ってるよな』
「妹…」
「……リュースケの妹……。お前も孤児なのか…」
「はい。生前、母は私には兄がいると、名はリュースケだと教えてくれました」
「…確かに、リュースケなんて名前、他には聞かねーけど…」
「はい。ようやく会えました」
「………もう、親はいないんだな?」
なんで、そんな事を聞くんだと、シバに視線が集まる。
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