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「…はい」
「そうか……悪かったな。確認しときたかったんだ?」
「いえ…」
今かなと、龍介は外へと出て行く。
「悪い。外すぞ…」
「あぁ…」
聞かれて困るので、砂浜を随分歩いた。
振り返ると、死神ちゃんはニコッと笑う。
「なかなか良い友達に恵まれてる様で安心したよ」
「お陰さんでな…」
「それじゃあ、剣を出して」
聖剣と魔剣を具現化すると、死神ちゃんに渡す。
受け取った二本の剣を宙に浮かせ、呪文を唱え出した。
「ここで、すんのか!?」
ここで合成するのかと驚くも、死神ちゃんには結界が張られ、止めようが無い。
「祖に還り、姿を現せ、分かたれた対なる物、真なる姿を取り戻し、世を創り変える鍵となれ。…我は望む、我は願う、真なる姿は博愛の世。…世界に救済を、悪に制裁を、聖と魔は再び混ざり、始まりを築く。全ての命を我が元に……」
二本の剣がぶつかり、辺り一面を光が覆い尽くす。
白一色に塗りつぶされた光の中に、青白く輝く一振りの剣。
装飾の無い。素朴な剣。どこにでもあるショートソードといった風である。
しかし、素朴な見た目に反し、刃紋の美しさは息を飲むほどに魅力的である。青白い刀身に、文字が刻まれており、鍔には細かな文字が刻まれている。
そんな剣を、死神ちゃんは龍介に渡して来る。
「えっ?」
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