S(サイエンス)F(ファンタジー)風

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主人公(コハク)の両親が離婚して、母に連れられた。その後母が再婚し、新しい家族…継父とその連れ子の義兄(ユキヤ)…の元へ。 主人公は義兄と仲が良く、義兄を慕っていたのだが、母はそれをよく思わず、度々主人公の見ていないところで義兄を虐待していた。 ある日、義兄は失踪した。それなりには捜索されたが、手がかりもなく、捜索は断念された。 七年後。義兄の死亡宣告をし、形式だけ葬式を行うことにした主人公の両親。主人公は、未だに義兄が死んだと信じられないが、両親に言われて渋々遺品整理をする。すると、なんだか覚えのあるような鍵と、主人公宛ての義兄からの手紙を見つけた。主人公は、それをそっとしまい込んだ。 その日の夜、主人公は義兄からの手紙を読んだ。 手紙には、自分が死んだら隠し部屋にあるモノを全て破壊して欲しいという、主人公へのお願い事が書かれていた。大事な義兄の願いを叶えるべく、主人公は義兄の部屋に忍び込む。なんとか義兄の隠し部屋を探し、鍵を差し込んだ。隠し部屋には大きな水槽?のようなものがたくさん並んでいたが、どれも割れている。そんな中、一つだけ割れていなかったものがあった。それの中には、人が入っていた。 たじろぐ主人公だったが、義兄のためにそれを壊すべく、水槽のスイッチを押す。 スイッチが入ったと同時に、水槽から水が引き、中にいたそれが目を覚ました。それ曰わく、どうやらそれらは義兄によって創られた特殊な生物らしく、この隠し部屋には「零~玖」の10人もの生物がいた。だが他の9人は全てどこかへと行ってしまったらしい。 主人公は義兄のために、その一人(肆)と共に他の9人を破壊することとなった。 親にばれないようにひっそりと。
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