あんたは、敵?

6/29
前へ
/393ページ
次へ
「目付き、俺の事睨んでた。」 「あ、悪いな…そんなつもりじゃなくて 見覚えがあったからつい、凝視しちゃっててさ。ごめんな。」 『見覚え?』 「はい。二ヶ月くらい前かな? 夜の街で、集団に囲まれて喧嘩してた所ってゆーか…目撃しちゃいまして。 あれ?あの時の子だって思ったらつい。」 「芹沢を助けに行った時だと思う。」 私を見て話すイクト、 『芹沢とは…イクトが胸倉を掴んでいた人ですか?』 ゆっくりと頷くイクト。 茶髪の方でしたよね。 私が探しに行った時にいましたね。 「裏切られちゃったけどね。」 無理して笑う彼に 三人とも何も言えませんでした。
/393ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加