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「さむい。」
腕を摩るイクト。
やはり寒いですか。
原井と一緒に居る時に洋服店に寄ればよかったですかね。
さて、どうしましょうか。
『一旦洋服を買ってきますのでここで待って』
「いやだ!!」
…ダメみたいです。
イクトを怒らせてしまいました。
平気そうに見えて、恐怖感は拭えてなかったようです。
『わかりました。
では、向かいましょう。』
「うん。」
私の手を握ってくるイクト。
置いていかれないようにですかね?
御船が探している可能性もあるので
近い内に引っ越さないと行けませんね。
しっかりとイクトの手を握り締め
部屋へと続く非常階段を登りました。
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