私は貴方に溺れています。

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手錠に繋がれた彼を見て私は 彼を奪おうと…連れ去ろうと思いました。 「龍月…なん、で?」 動揺が隠せない彼に私は笑いかけました。 『貴方が好きです。 一緒に帰りましょう…いえ 貴方を奪いに来ました。』 「え、えっと…」 『私は、貴方に溺れています。』 戸惑う彼の言葉を遮り 思った事を言いました。 ガチャ ベッドに上がり、手錠を外そうとしますが ベッドの柵に固定され思った以上に硬いです。 壊すしか…ないですかね… さて、どうしましょうか。 「龍月…」 『!イクト?』 微かな声に反応してイクトを見据える龍月。 イクトは、白くて長い腕を龍月の細い腰に回した。 小刻みに震えるイクトは、強く 龍月の腰に抱き着いている。 雪のように白く、滑らかな肌や 濃厚で艶やかな紫色の髪の毛は 艶かしいほど妖しく龍月の瞳に映った。 思わず頬を赤らめイクトを直視出来ない龍月は顔を逸らした。
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