事の始まり 壱

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「チクショー……酒さえありゃ…こんな暑さ……屁でもねぇのによ……」 遂には道端にへたりこんでしまうイノスケ。 大の字になり、太陽の熱を全身に浴びる。 「……ハァ……ハァ……酒…酒……」 うわ言の様に呟くイノスケ。 このまま太陽に焼かれ死んでやろうかと目を閉じる。 そんなイノスケの鼻にある匂いが漂ってくる。 「…クン……クンクン……酒の匂い…?」 イノスケの鼻に届いたのは微かな酒の香り。
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