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今年の雲雀はよう鳴いた
縁見合いて
今帰ろ
十五の祀り
さぞ嬉や
赤肌愛し
我恋し
縁見合いて
今帰ろ
耳を掠める荒々しい吐息は
幻聴にも似て
私を未知なる高見へと連れ去る
仄かに立ち上る
華の臭気
上気した薫りは
理性の咎めを狂わせながら
激しく渦巻き
突き上げる
憂いは熱となり
ほとばしる熱い性を飲み込む
紅をさしたように薄らと染まる二つの膨らみの狭間
赤痣を這う男のざらついた舌先が
突き上げる恍惚ごと
儚世へと還した
乱れ狂う魂は
幾夜の幻夢を魅せるのだろう
ちくり
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