第七話【縄張り】

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タイミングをみて直接誘う事も出来たのに、私がそうしなかった理由を、彼はおそらく気付いている。 胸が痛んだ。 彼はこんな時まで、チームの人たちに知られたくないという私を、気遣ってくれているのだ。 本当に、これは正しい事なのだろうか。 こんな人を傷つけてまで、私は一体何を守りたいというの? それでも、これ以外に道はなかった。
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