第1章
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初めまして、僕の名前は和平だ。 生まれたのはいつだったか・・・ あぁ、確か三十年前の事だった。 昔この後ろにあったお店の主人が作った、最後の眼鏡さ。 もっとも、僕は気に入られていて売られることはなかったけど。 ・・・それでもいいんだ。 今はレンガの上で人々を眺めていて、それが意外にも楽しいものだよ。 どんなに年をとってもね。
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