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たったそれだけの簡単な概要が書かれた下には、連絡先と所在地が記載されている。
史料館とあるのだから、如何わしい場所ではないのかもしれないが、文面としてはなんとも胡散臭かった。
すぐ近くの店の物ならば、剥がれてしまった事を伝えてやろうと思ったが、そういうわけでもなさそうだ。
しかしながら、接着していた何かも完全に風化してしまい、戻すことも出来ない。
だからと言って、道路に無下に捨てるのも気がひける。
仕方なく、店の中で廃棄しよう、と俺はそれを持ったまま、改めて漫画喫茶への階段へと向き直った。
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