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(何だよ・・・・職員会議で行けそうにないから知り合いの生徒を案内に行かせるって・・・・・)
先ほど、ここで教師をしているちょっとした知り合いからメールで行けそうにないから知り合いの生徒を案内をするように頼んだからと連絡が入り待っているのだが中々その知り合いの教師が頼んだ生徒が姿を現さないでいた。
(目印にわかりやすいようにしてくれって頼まれたけどコレはやりすぎたかな?)
真矢は、全く切らないでいた自分の髪を手に持って呆れていた。本来の名前を名乗るのは未だに危険性が高いだろうと言うことで偽名を使って生きて行かなければならないと思うと少し憂鬱になるものである。それに少しはカモフラージュになるかと思う事で多少は、気分が楽になるものだ。
「人違いならすいません。篠田真矢さんですか?」
「はい?」
後ろからだいたい自分より一つ下ぐらいの男子生徒から話し掛けられて少し対応が遅れてしまったが自分の事を探していた生徒だと思い出して直ぐに頷いた。
「良かった~・・・先生から校門に行けば直ぐに分かるとしか聞いて無かったから・・・でも、まさか“女子”だとは思わなかったよ~」
「何か勘違いしてるみたいだけど俺、男ですよ」
「「・・・・・・・・・・」」
明日奈は、まるで信じられないような表情をしておりキリトは、どこか遠くを見るような目をしていた。
「は~・・・・だから髪を切りたかったんだよ・・・・あのアホ教師」
「えっと・・・・知ってる教師でもいたの?」
「知ってると言うよりもお隣さんがここで教鞭を取ってるって聞いてるから」
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